幽霊/お祓い■お祓い■母に少年兵の話をすると、 「海軍司令部壕跡で、少年兵の霊を連れてきたんじゃないか?」 と言う。 私の妊娠がわかった直後だったので、母はとても心配し、 霊媒師の先生に見てもらうことになった。 先生は、私を見たとたん、後ろに少年兵が見えると言った。 そして妊娠も言い当てた。 妊婦は霊がつきやすいそうだ。 その上、あまりの恐怖で、まぶい(魂)も半分落としてきたとの事。 さらに、 海軍司令部壕跡の入り口で、二人のおじいさんが、 私のまぶい(魂)を持って立っているのが見えると言う。 一人は、すらっとして背が高く、もう一人は顔も体もまるっこい。 背が高いと聞いて、おじい(父の父)だ。と母とうなずく。 その日の夜、お祓いとまぶい込め(魂を元に戻す)をする為に 旧海軍司令部壕跡へ向かった。もう閉館していた。 私は門の外の車の中で、夫と待つように言われ、 先生が私の代わりに母を伴い駐車場でお祓いをした。 先生の話によると 海軍指令部壕跡で亡くなった少年兵で、 年齢の近い私についてきたらしい。 先生は、 「親戚に戦争に兵隊に行って 亡くなった若い人はいませんか?」と聞いた。 親戚の人なの?! 沖縄では親戚にそういう人がいるのは めずらしくないので、 そうかもしれない。。 母が 「親戚の子がいるから、喜んでついてきたんだよ、 うらやましくて、いろいろあんたにいたずらしたんだよ、きっと。。」 と言った。 「その後」のページへ続く。 |